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<丸野裕行のシネマ辛口レビュー>『極道恐怖大劇場 牛頭』(’03/配給:東映ビデオ)

三池崇史ワールドツアーのはじまり! はじまり!

オープニングの哀川翔の鬼畜っぷりがハジけまくっている!
Vシネ常連三池組のバシレン、小沢兄弟、山口祥行、エンケンの唖然っぷり!

不条理な世界に置いてけぼりの曽根英樹のあたふたっぷり!
セリフがひとつしかない丹波哲郎のタンバリズム!

史上初の極道ホラー

三池崇史監督×脚本家である佐藤佐吉が『殺し屋1』以来のタッグを組み、極道の世界完を漂わせる史上初の極道ホラー! 圧倒的な不条理な世界がスクリーンに広がる。

ヤクザの南は、最近奇行が目立つ兄貴分である尾崎を、名古屋にあるというヤクザ処分場へ連れて行くように組長から命じられる。

しかし、その道中で、南は尾崎を殺してしまった。さらに、ちょっと目を離した隙に、オープンカーに乗せていた尾崎の死体が無くなっている。

その時以来、南の周辺では、理不尽で理解不可能な出来事が起こりはじめて……。

まったく意味が分からないけど、いい!

脈略もなく出てくる、寛平&木村進、佐藤佐吉、謎の外人が登場! まったくもって理解不能だが、そこがいい!

さらにプロデューサーとして名を連ねる、いつもの親分役から180度違う曽根晴美のごめんなさいっぷりもいい!

ヤクザカーやヤクザ犬、牛乳が出る乳を持つおばさん、突如現れるホルスタイン、顔を半分白塗りした火野正平がビビる姿が恐ろしい!

なぜかカンヌ映画祭正式出品

劇場未公開のVシネマ作品ながら、第56回カンヌ国際映画祭・監督週間に出品されたことでも話題になったが、名古屋弁の面白さやニュアンスを字幕では伝えきれなかったのが悔やまれる。

田舎者の英語のような解釈で観てもらえれば、カンヌでも受けただろうに、惜しい!

いやぁ~、またまた三池崇史にええもん観せてもらった! みんなも閻魔様のアナルを覗き見るような気分で観てほしい。
※『龍が如く劇場版』を観て理解ができなかった人は観たらダメ!

採点:★★★★☆

スタッフ

監督
三池崇史
脚本
佐藤佐吉
撮影
田中一成
音楽
遠藤浩二
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プロフィール

丸野裕行

1976年京都生まれ、佛教大学中退。株式会社オトコノアジト代表取締役。ライター、作家、脚本家、イラストレーターとして雑誌や書籍に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。Amazonで著書30冊以上出版、ガジェット通信ライター、『初めての不動産投資マガジン』編集長、京都No.1配布率のタウン誌『京都夜本』でコラム執筆中。文化人タレントとして『サンデージャポン』(TBS)、『ダラケseason14』(BSスカパー)、『じっくり聞いタロウ』(テレビ東京)、『EXD44』(テレビ朝日)、『雨上がりのAさんの話』(朝日放送)などのTV出演などで活動。


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